講義概要
科目名:霊性の神学「クリスチャン・メンタリング」
講義日程:木曜日 2025/1/9・1/16・1/23・1/30・2/6・2/13・2/20・2/27〔・3/6〕
科目コード:M24W04
単位:2単位
講師
島田 哲也
JTJ宣教神学校講師、(株)コレカラプランニング・コーディネーター
リージェント・カレッジ 学術専攻神学修士課程修了、Th.M.
内容
キリスト教の伝統において、人間の回復は、三位一体の神の交わりに迎
えられることで始まる。クリスチャン・メンターは、その道程に既にお
り、続く者がキリストによって「生きる」ために寄り添う人。つまり、
クリスチャン・メンタリングとは歴史の中に連綿と続く神の国の働き
そのものである。そんなメンターの姿を、主イエスご自身から始めて教
会や修道院といったキリスト教界の中枢に尋ね、21世紀を歩む私た
ちが福音宣教・伝道に関わる際の指針を探る機会としたい。
第1回 メンタリング序論(クリスチャン・メンタリング?) *オリエンテーション、自己紹介(必要に応じて)
第2回 聖書の世界とメンタリング(イエスと弟子たちを中心に)
第3回 弟子たちから次の弟子たちへ1(教会、修道院)
第4回 弟子たちから次の弟子たちへ2(教会、修道院) *課題(1)のクラス内での分かち合い
第5回 人間性の回復(神学と祈り) *エイレナイオス、ベルナルドゥス、etc.
第6回 祈りの生活に寄り添う *テレサ、サレジオ、etc.
第7回 隣人となる(祈りと人間理解) *キルケゴール、ナウエン、etc.
第8回 クリスチャン・メンタリング
目標
- メンタリングという概念を掴み、クリスチャンとしてのメンタリングについて理解する。
- クリスチャン・メンタリングについて聖書的歴史的認識を深める。
- 教会の歴史中に見られるメンタリングの役割を確認する。
- これまでの歩みを振り返り、そこにどの様な人々からどの様な影響を受けてきたか、自分自身の人間形成のストーリーを綴ることで、自己理解を深める。
- 本コースを通して学んだメンタリングのあり方に照らして、自分自身の行ってきた働きや、関係性を評価し、考察する。
課題図書
- ジェームズ・フーストン著、坂野慧吉監修「神との友情:あなたを変える祈り」 (いのちのことば社、1999)
- その他、読んで頂きたい各種資料は講義に先立ち配布する。