理論を知る

  • M25S01 心理カウンセリング
春学期2025

講義概要

科目名:心理カウンセリング「理論を知る」
講義日程:月曜日 4/14・4/21・4/28・5/12・5/19・5/26・6/2・6/9〔・6/16〕
科目コード:M25S01
単位:2単位

講師

森 真弓

公認心理師、臨床心理士
白百合女子大学大学院 発達心理学専攻修士課程修了(心理学修士)

内容

人の心の深さに触れる。心理学を学んだことのない学生にとっては新鮮な目線を得る内容となっている。思春期までの代表的な発達理論を通し、深層心理に影響を与える重要な他者との関係性を学ぶ。心の病の発症機序を理解する内容も含まれている。関係性の神学と関係性の人間論が交差する学びもである。コースの目標を熟読し、授業内での活発な質問を期待する。

第1回 心とは(心の構造)……フロイト〈自我・超自我・エス〉
第2回 心の発達(ライフサイクル)……エリクソン〈identity〉
第3回 乳児期の心(精神病理)……クライン〈splitting〉
第4回 幼児期の心(子育て必須知識)……マーラー〈分離-個体化理論〉
第5回 愛着理論……ボウルヴィ;(バウンダリーの基礎)
第6回 甘え理論……土居健郎;(赤星進:心の病気と福音)
第7回 児童期と認知発達理論……ピアジェ、コールバーグ
第8回 思春期の心……ブロス等(不登校・非行等の背景)

目標

  1. 心の構造を理解することで、律法主義に傾倒してしまう心理や、どんな深い所にまで届く赦し(関係性の回復)の喜びを知る。
  2. 近年教会の課題とも言えるパーソナリティ障害の人の心に寄り添えるように、クラインの理論等を学びその苦しみの元を理解する。
  3. 愛着がいかに大切であるかをマーラーやボウルヴィから学び、子育て世代への助言が出来るようになる。
  4. 認知発達段階の学びを加えることで、神を信じやすい時期(伝道の好機と言えるステージ)があるかを検討する。
  5. 思春期の発達課題を乳幼児期との比較を通して明確に理解し、思春期に現れる問題行動に対応できるようにする。

参考図書

  • 別冊宝島741(2003) 私にも面白いほどわかる精神分析(宝島社)
  • 青木紀久代編(2012) 実践・発達心理学((株)みらい)
  • 西平直(1993) エリクソンの人間学(東京大学出版会)
  • 土居健郎(2001) 甘え・病い・信仰(創文社)
  • 赤星進(1977) 精神医療と福音(聖文舎)
  • 繁多進 著 木部則雄 監修 (2019) 基礎講義アタッチメント(岩崎学術出版社)

 

備考全8回受講が履修条件。単発聴講不可。テキストは教室で配布。オンライン生には前もって一括で郵送する(データ配布は無し)。

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