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2024年度CLI卒業式「神の国に足を置き、この世を旅する者として歩む幸い」

2025年4月5日に第1回卒業式が持たれました。

動画を是非ご視聴ください!

「神の国に足を置き、この世を旅する者として歩む幸い」重田 稔仁学院長

「これらの人たちはみな、信仰の人として死にました。約束のものを手に入れることはありませんでしたが、はるか遠くにそれを見て喜び迎え、地上では旅人であり、寄留者であることを告白していました。」(ヘブル人への手紙 11章13節)

私自身、信仰生活42年を迎えるにあたり、正直に告白しますと私の信仰生活はどこかピントがずれていたと思うことがあります。つまりどこに目を向けるかということがずれていたなと思います。この2年間あまり、クリスチャンライフ学院に携わっていく中で、クリスチャンライフをどのように建て上げ、歩んでいくかということを考えてきました。

振り返ってみると、私は遙か遠くに「神の国」を仰ぎ見て歩むという生き方をしていたと思います。一方で現実の生活には多くの困難があり、暗澹たる気持ちを抱えていました。教会でおきる人間関係のもつれや軋轢の中で、神の国の喜びを見出せずにいました。ある時、自分の足場はどこにあるのかと自問するようになりました。この世に足場をおいていては、喜びは見出せないことに気づいたのです。

ヘブル人への手紙11章13節の生き方は、この世に足場を置かない生き方です。キリスト・イエスによってもたらされた神の国に足場をおいて、やがて来る天国を遙か遠くに見据え、この世では寄留者、旅人として歩む生き方です。神の国に足場を置くとは、地上のものに執着しない生き方です。キリストが私の居場所であり、キリストが私の人生を導いてくださる信頼を持つことです。これはなかなか難しいことです。

しかし、神さまをまず求めるならば、多くのことが劇的に変わります。私自身、自分の生き方が変わらないのは何故なのだろうと考えてきました。それは、神の国を求めていないからだと気づきました。自分の問題の解決や必要の満たし、自分の願いが実現するようにとフォーカスしてしまいます。まず問題を解決しようとしたり、争いを収めようとしたりしますが、神さまなくしては収めることはできません。悩みや問題を解決するために御言葉を求めようとしますが、神の国の住民としていかに生きるかということについては関心が薄かったことを告白します。

CLIの卒業生には、クリスチャンメンターとして、神さまを第一に求め、神の国に足場を置き、この世にあっては旅人して歩む生き方をして頂きたいと思います。その幸いは、ストレスがどんどんなくなっていくということです。問題は沢山抱えています。しかし神の国をまず求めるとき、私たちにすべて必要なことは備えられているという信頼があります。そして何よりも神の国を求めたとき、最も大きな幸いは、いのちを感じられるということです。それは大きな祝福です。

2025年4月5日 クリスチャンライフ学院 第1回卒業式

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