教務から

「キリストの福音を文脈化する人生」🗻重田稔仁学長

クリスチャンライフ学院重田稔仁学院長がJTJニュースレター8月号に寄稿されました。

キリストの福音を文脈化する人生

クリスチャンライフ学院(CLI)は昨年4月に産声をあげました。CLIは私が声掛けをした友人とビジョンを分かちあい、時として喜んだり議論したり、その積み重ねで1年近くをかけて設立しました。友人と設立したということに意味があると考えています。私はクリスチャンライフを豊かにするのは友と交わりをもち、友と一緒に歩むことであると感謝をもって実感しています。

神さまとの関係も含めて、クリスチャンライフの鍵はいかに関係性を育むかにあると思います。なぜかというと私たちの人生の苦悩のほとんどが関係性の傷や困窮から来るものだからです。その結果人生が破綻することさえもあります。人間は罪人として、神さまとの関係を失い、また人間関係も傷つけています。私たちはその不幸から、御子イエス・キリストの贖いにより救い出されています。そのため、私たちの人間性は本来健全で、豊かであるはずなのです。しかし残念ながら私たちの教会やキリスト教の歴史を鑑みると、関係の破綻の傷跡がずっと残っています。私たちクリスチャンが愛にあふれた豊かな人生を歩むことを目指しても、なかなかそのような環境に身をおくことができないという葛藤があるのです。

精神疾患の原因には、人間関係の破綻や傷が大きく影響していると言われています。日本は人口比で見ると世界でもっとも精神科の入院ベッド数が多い国で、世界の精神科病床の約20%が日本にあると言われています。それに対してイタリアでは、精神病院が廃止されています。日本の現状は、人間関係の不調、不全について公的機関でサポートを行わず、個人任せ或いは家族任せで放置されていることに原因の一端があると考えられます。同様に教会でも人間関係に苦しむ方々のケアが放置されていることがあります。

クリスチャンライフ学院では、まずイエス・キリストにある神さまとの関係を建て上げ、イエス・キリストにあって隣人との関係をどのように育むことができるかについて、講師と学生が水平的な関係、双方向的な対話をとおして学びます。人間関係のあり方、育み方は常に模索するものであり、講師も含めて学生の皆さんがその途上にあります。CLIでは誰一人としてその正解に達したという方はいません。しかしキリストとともに、父なる神に向かっている旅路をともにしている私たちは仲間であり、兄弟姉妹であり、友なのです。この学院をとおして、キリストにある関係をいかに育んでいくかについて必ず学ぶことができると期待しています。どうぞ関心のある方はご連絡ください。資料、説明を求めて頂けたらと思います。

2024年7月 重田 稔仁

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